北海道の空知地方を中心に従来よりもミクロな視点で鉄道を研究したいと考えています。このような研究は比較的地味な領域ですが、自治体が残している鉄道関連の史料や、陽の目を浴びることがない鉄道遺産の発掘に結び付けることが出来れば地域の再生や観光振興につながる可能性もあります。また、私が『専用線ヒストリー』で扱ったような「専用線」は地域の産業を国内や世界に繋げるための重要な血管だったと考えており、敷設には中央資本の企業の思惑や地域の有力者の功績が色濃く表れる存在です。大げさかもしれませんが、地域の歴史をよく残す鉄道遺産だったと言えるのではないでしょうか。このような郷土的な視点での鉄道研究を通して地域の鉄道遺産に目を向けるきっかけになればと思い、同人誌を書き始めました。